未踏の青

井の中の蛙、大海を夢見て

【育児】幼児教育とは何か

子どものができると知れば思い起こる当然の疑問がある。どう育てればいいだろうか。休日にフラりと都心の書店へと向かった。

大きな書店で本棚を眺めてみると、「モンテッソーリ」や「シュタイナー」など伝統芸能や武道のようなコーナーと、「非認知能力」、「自己肯定感」、「アドラー流」など検索語を押し出したビジネス書のようなコーナーがある。著者の体験記のようなものも少なくない。手に取ってパラパラと捲った程度の感想ではあるが敢えて言えば恣意的な本が多い。幼児教育の体系の掴みどころが全くなかった。

たしかに、幼児教育と一言で表現しても、その対象とする主体・行為・現象は広範で、活用できる学問的知見も様々なものがあるだろう。しかしそれ以上に、この分野の曖昧さが体型の不透明さを生み出しているように思う。

そもそも幼児教育の目的とは何だろうか。言葉としては「社会的効用」又は「子どもの幸せ」という風にまとめられるかと思うが、幸せの定義は人それぞれであるし、仮に定義できたとしてもことによっては計測がはなはだ難しいのではないか。

 

翻って見ると、そもそも自分は何を目的として子どもを教育するのだろうか。
自分の考える「子ども幸せ」とは何か。子育てを通じて生み出す「社会的効用」とは何か。ここを詰めてみない限り、効果的な方法を選定できず、成果を計測し検証し反省することもできない。

 

今回のところは、これに気付けたことを書店巡りで得た教訓とした。